
その8「消費行動と学習効果?」 読み書きそろばんソーシャルメディア(仮)
at 2011/12/21 09:00:00

経済成長期には、物は作れば売れた時代でした。
いわゆる新三種の神器といわれたテレビ・冷蔵庫・洗濯機は、
持っていなくて欲しいために働いて買い揃えていました。
※大分県豊後高田市昭和の町にて撮影(2011年10月)
それが今では、すでに持っていてあたりまえ。
買う時というのは、結婚するとき、独立するとき、壊れた時ぐらいではないでしょうか?
#テレビは持ってないんです!テレビは見ないんです!という特別な事情は除いて^^
つまり絶対に買わないと困る商品もなくなってしまっています。
今年地デジ化にあわせて、テレビを買い換える人が多かったのですが、
その時に合わせて出てきた3Dテレビというものがあります。
セミナーでの持ちネタですが、
セミナーでこの「3Dテレビを買った人」と聞くのですが、
今まで300人ぐらいに聞いてきて、わずか一人しか手を上げてもらっていません。
マスコミではあれだけ売れたように紹介されていましたが、実際はあまり売れていないのではないでしょうか?
それでも、メーカーは買って欲しいので、新しい機能やサービスが付いたことを売りにしていますが
それでも売れない時代に来てしまっているのです。
これが消費の成熟といわれています。
更に消費者もCMやチラシを見る際に、「広告だからいいことしか言ってないよなぁ~」と
思いながら見るようになってきました。
テレビショッピングなどすべてそのとおりと思いながら見ている人はどのくらいいるだろうか?
もちろんテレビショッピングもプロである買わせるのはうまいのですが、何度もテレビの内容と
手元に届いたものの差を感じると、消費者も広告に対して、学習していく。
さらに、輪をかけてソーシャルメディアの口コミ情報が増えています。
例えばトヨタのプリウスを買いたいので、乗っている人の意見を
聞きたいなと思っても、以前では友人に聞いても一人買っているかいないかでした。
その友達が、いいと言ったら、いいんだろうな。悪いと思ったら、悪いんだろうなというぐらいしか
判断できませんでした。
しかし、現在では検索エンジンで「トヨタ プリウス」で検索すると、トヨタプリウス試乗日記や
トヨタプリウス燃費比較のページが数多く引っかかってきます。
それを読むとたくさんの人がいいと言っていたり、自分の利用イメージととても近い人がレポートを書いていたりと、
参考になるコメントを見ることができるようになりました。
つまり、口コミが量的に増えることにより、質的にも向上し、更に信頼性が上がってきたのです。
そうすると、必然的に下がってくるのが企業からのメッセージです。
同じメッセージを流していても、口コミと比べて相対的に信頼度が低下せざるを得ません。
ということで伝統的な広告手法の限界にきているとさえ言われています。

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