イーハイブ平井のCOMLOG日記
チェーンメールってなぜいけないの?

at 2011/3/15 17:20:15
 
マスコミ報道を見ていると、「チェーンメール注意」とは言っているけど、
その「危険性」と「なぜ悪いか」を説明していません。
ということで、改めて書いてみたいと思います。
 
 
参考:読売新聞:2011年3月15日05時40分 「被災地支援のはずが・・・善意のメールでも混乱
 
 
 
ニュースを見てみると、「善意のつもりが迷惑になる」という書き方をしており、
デマとかに振り回されないようにというところを強調されています。
 
メールの内容が真実であっても送ってはいけない」とは書いていません。
 
だからチェーンメールを知らない人だと、もらったメールを見て、
 
「あ、これはテレビでも言ってたし、真実だし、
 みんなに知ってもらったほうがいいからみんなに転送しちゃおう!」
 
って話になりますよね。
 
 
そもそも、チェーンメールとは、連鎖的に不特定多数への配布をするように求める手紙です。
昔でいうと、不幸の手紙や、幸福の手紙と同じもの。
 
 
順を追って説明していきますね。
 
 ■メールの中身がでたらめな場合
 
そもそも転送することがないと思われるので、コレは大丈夫だと思われます。
 
 
 ■メールの中身の真偽について不確定な場合
 
転送することによって混乱を巻き起こす可能性があります。
 
内容が間違っていた場合、多くの人に転送してしまっていると、訂正メールを送るのも大変です。
また、転送先の人がちゃんと転送してくれるかどうかもわかりません。
 
 ■内容が正しくてニュース元も確認した場合
 ■もしくは、自分が確認した事象でメール発信した場合
 
これが一番問題です
コレなら問題ないだろう、多くの人に告知するべきだと思われるかもしれませんが、
この場合も絶対に転送を促すメールで送らないでください。
 
まず広がり方ですが、ねずみ算式に増えていくことを考えてください。
連鎖販売取引(マルチ商法)と全く同じ構図です。
 
1人が5人に1時間後に転送していくとすると、11時間後には日本の人口を越えます。(3億超です。)
これを、10分間隔にすると、2時間後には日本の人口を超えます。
 
ねずみ算 チェーンメール
 
こんなことは起こってないじゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、
それは、このチェーンメールの危険性を分かっている方が、止めているからなのです。
 
おそらく、チェーンメールを受け取った中には、複数人から同じ内容の
ものを受け取った方もいらっしゃるでしょう。
 
 
同じ内容のメールが携帯メールの回線上を行ったり来たりするだけで、
実際に必要な緊急なメールが遅延を起こしたりしてしまうのです。
 
 
緊急なメールには、消防車や救急車のようなサイレンは付いていません。
一般のメールと同じように、同じ回線を使い、相手に届くのです。
つまり、一般のメールで混み合っている道路を同じように安否確認の
メールが流れていくことになり、時間がかかってしまうのです。
 
どんな内容でも、内容(いい内容・悪い内容)にかかわらず、
チェーンメールはやめてください。
「転送してくださいメール」は、転送しないでください。
「多くの人に転送してください」とか「知り合いに転送してください」というメールも絶対に送らないでください。 
 
 メールの回線、特に携帯電話のメールパケット回線は、現地の連絡網および
現地の人との安否確認のために、むやみな転送メールで利用することはやめましょう。
 
 
 
最後に、今回の地震災害で、メールの良さ、ブログの良さ、ツイッターの良さ、そして、Facebookの良さに気づきました。
 
阪神・淡路大震災の時には、インターネットが役に立ったと言われていました。
あれから16年経ちインターネットのツールも増えてきました。
いわゆるソーシャルメディアの発達によって個人からの情報発信が大きな意味を持つようになりました。
 
そして役割は、
 
メールは個人同士のやりとりに、
ブログは情報を的確にまとめて情報整理に
ツイッターは、流れていくので、情報の拡散に
Facebookは、友人知人たちとの情報交換に

詳しくは、「大震災とソーシャルメディア まとめました。」で
 
うまく役割が分かれているんだなと思ってみていました。
 
もちろん情報拡散そして、伝えるときには、煽ったり偽ったりしないだけでなく、真偽を確かめていきましょう。
 
義援金や救援物資の情報でさえ、この機を悪用する人もいます。
 
 

 
※九州福岡と、東北から遠いところにいて、私に何かできることはないかと考え、
募金や献血以外でと考え、この文章をまとめてみました。
 


 
 

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