イーハイブスタッフ情報
Bis Navi 2016年2月号 Vol.56 掲載 

at 2016/2/05 16:14:53
Trend News

月額300円でスマートフォン用ホームページを開設できる”アプリ風ホームページ”


革新ビジネスアワードでオーディエンス賞を受賞

 ビジネスブログ型ホームページシステム「コムログ」の開発を手掛ける株式会社イーハイブ(福岡市中央区天神、高橋善晴社長)はこのほど、ビジネスコンテスト「革新ビジネスアワード2015」においてオーディエンス賞を受賞した。

 革新ビジネスアワードは、株式会社日本工業新聞が発行する日刊総合経済誌「フジサンケイビジネスアイ」と中小・ベンチャー企業の支援組織であるイノベーションズアイが、革新的なビジネスに取り組んでいる中小・ベンチャー企業を発掘し、メディアを通して広報支援することを目的に開催しており、今回で五回目となる。
コンテストには、全国から104組がエントリーし、その中から9社が昨年12月2日に開催された最終選考で自社のビジネスプランをプレゼンした。

 コンテストでは、「大賞」「よい仕事おこし賞」「オーディエンス賞」「支援機関賞」「フジサンケイビジネスアイ賞」の五つの賞が設けられた。イーハイブが受賞したオーディエンス賞は、最終選考日に来場した約200名の聴衆から最も多くの支持を得た賞といえる。

 登壇した9名はそれぞれに特色のあるプレゼンを行った。そのなかでイーハイブの平井良明取締役は、自社が開発したアプリ風ホームページ「すまっぽん!」の説明をスクリーンに映し出しながら、実際に観客が持っているスマートフォンで「すまっぽん!」を登録し、体験してもらうという手法を試みた。観客は実際に自分のスマートフォンで操作しながら、サービス内容や利便性などを共有した。こうした演出も奏功し、観客からの投票で1位を獲得したのである。


月額利用料 300円を実現

 「すまっぽん!」とはどのような商品なのか。平井氏は、それを「アプリ風ホームページ」と表現する。アプリと同じようにスマートフォンの画面上にアイコンを置くことができると言う意味である。しかし、これは、アプリではなく「すまっぽん!」を使って構築したホームページのショートカットだ 。アプリのようにダウンロードする必要がないため、ユーザーは容量を気にすることなくアプリのように気軽に利用できる。

 「すまっぽん!」はスマートフォン向けのホームページである。イーハイブと契約した利用者は、自社(自分)の電話番号やメール、SNSのサイト、公式ホームページ、動画サイトなど知らせたい情報毎にアイコンをホームページに表示できる。ホームページの制作はいたって簡単で短時間にでき、更新も可能だという。しかも、利用料金は月額300円とかなりの低価格だ。

 本来、こうしたアプリを独自に構築しようとすると、100万円近いコストが必要になるが、イーハイブはこれまでユーザーが自分でホームページを構築、更新できるブログシステム「コムログ」を開発、運営しており、このシステムを応用することで、短期間での開発と300円という低価格が実現することができた。

 自社で開発したコムログの強みを活かしながらシステムを構築し、IT系障がい者就労継続支援A型事業を手掛ける株式会社カムラック(福岡市博多区、賀村研社長)がデザインやアイコンを提供する形で、わずか三ヶ月程で完成させた。

 「すまっぽん!」で構築したホームページは、利用してもらいたい相手に、QRコードを読み込んでもらったり、ホームページのURLコードをメールやライン、フェイスブックなどで送るだけだ。「すまっぽん!は、あったこともない人に広くPRするためのツールではありません。既に、顧客や取引先、友人、顔見知りといった関係のある人など、つながっておきたい相手に渡して、よりコミュニケーションを活発化するための媒体」だと平井氏はその特徴を説明してくれた。

 このアプリ風ホームページは、手軽さと価格の安さから様々な分野での活用が期待できる。例えば、損害保険の営業マンが「すまっぽん!」を契約者に渡す。ホームページには、会社の電話番号だけでなく個人の携帯やラインなどの連絡ツールを自分のスマートフォンに入れて持ち歩くことができる。そうしたツールを使って、いざというときに会社や担当者と連絡が取れるのは契約者にとって大きな安心となる。


個人ユーザー利用も拡大

 また、食事会などの幹事役が、会場となる店のアイコンを渡しておけば、参加者は店の住所や連絡先、地図、メニューなどを見ることができる。店側にとっては、幹事が店のアイコンを配ってくれることで、結果的に関係者のスマートフォンに店の広告を貼り付けてもらうことができる。

 飲食店やエステサロン、美容院などのサイトの閲覧者は今やスマートフォン利用者が7割、8割を占めるまでになったことを考えると、さらに様々な分野に広がりを見せるだろう。

 個人レベルでのユ-ザーも取り込めそうだ。実際、主婦の利用者が増えている。主婦や退職者など個人名刺を作る人が増えているが、名刺はスペースの都合で入れられる情報が限られる。多くの情報を入れれば入れる程、文字が小さくなり、受け取った人からすると読みづらく、ストレスに感じる。高齢者になればなおさらだ。「すまっぽん!」なら、様々な情報を入れたり、更新も簡単にできる。名刺を忘れたり、切らすこともない。主婦だけでなく、趣味や団体など自分のコミュニティーを持つ個人での利用も期待できる。

 イーハイブはネット上で販売を行うが、代理店網の構築も並行して進める。販売ルートなど顧客を抱えている企業や個人などに扱ってもらいたいと考えている。「受賞によって周りの反応も大きく、当社の販売代理店に興味を持ってくれる方も増えました。大企業からもお声がけを頂いています。」と手ごたえを感じている。三月をめどに10万ユーザーの獲得を目指す。

 ネットが普及して顔を合わせることなくつながることができる便利な時代になったが、反面、顔の見える関係の中で、さらに関係を深める仕組みも求められているように感じる。イーハイブが提供する「すまっぽん!}は、そうした要望に応える新しい媒体になり得る。今後の広がりに期待したい。

~~~~記事抜粋~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



Bis Navi 2016年2月号 Vol.56 に掲載されました。
 
 


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